嫁が離婚理由をまとめるのに時間をくれと言われて、3日ほど経った。
しかし、帰ってきてもテレビを見ているだけ。考えたりしている様子はない。
父親との作戦会議をしている中で、探偵に依頼した以上、こちらから
攻め込むな、時間を稼ぐ必要がある。そして、絶対に不倫の追及をしては
いけないなと、話し合っていた。だから、おっとっとは自宅では、大人しくして
嫁を泳がせていた。怪しまれて、動きがなくなっては不倫の証拠を掴みにくい
からだ。しかし、嫁が離婚したいと言ってからの2週間、嫁は帰りが早い。
すでに、警戒してるのか?なんて思っていた。
で、ある晩の22時ごろ、おっとっとが帰りビールを飲み始めると、
嫁: 週末は、実家に話には行かないんだよね?だったら、マラソン行っていい?
おっとっと: はぁ?行かないもなにも、離婚理由言ってくれてないじゃん。
時間ちょうだいって言うから、待ってんだけど。
マラソンは、行きたきゃいけば。
そんなことより、離婚理由はどーなったの?整理できたの?
あと、通帳は?どーなってんの?
嫁 : じゃあ、マラソン帰ってきてから、話すから!
通帳は持ってきますから!!(怒)
嫁は、ちょっとキレ気味に、そして、軽く流すように言いやがった!!
おっとっとは、一気に血が上ったが、堪えた。くぅぅ~、おっとっとにはもう使い込みの証拠もあるし。
しかし、驚いた。
人生の大事な局面を迎えているはず。例えそれが嫁の希望でも。
変なヤツだ。女って生き物は、離婚を決めたからもう、今までのことなんかどうでもいいのだろうか。
そんなに、アッサリできるのか。一瞬で変わってしまったその生活がすごく悲しかった。
オレ達の結婚生活10年は何だったの?そんなことを思っていた。
まあ、いいさ。ここまで、暴れまくっているのだから、そりゃしっかり喋ってくれるだろう。
おっとっとには、耳の痛いことばかりを言われると思うが。
ますます、コンサルトの先生が言っていた現実がそこにはあった。
地獄になるから...
そして、嫁の表情が消えるからって。
つらい、苦しい。もう逃げ出したかった。
しかし、まだ通帳は出てこない...