おっとっとが夕食を食べている間は、嫁がダイニングテーブルに
来ることはなかった。
再度、食べるの？と聞いてみる。
再度、食べるの？と聞いてみる。
嫁はダルそうに、食べるよ、と言う。
おっとっとが食べ終わり席を立つと、それと入れ替わるように、
ダイニングテーブルに来た。おっとっとと、食事を囲みたくないのだろう。
おっとっと嫌い！をアピールしているのだろう。
怒りをグッと堪え、食事している横のソファーでテレビを見て待つ。
・
・・
・・・
は！と、目が覚めた。おっとっとは、うたた寝してしまったようだ。
時刻は２０時を過ぎていた。嫁はソファーでテレビを見ている。
まくるように、嫁に話し合いしようと言う。それに嫁が応じて
二人で向い合せに、ダイニングテーブルにて、席に着く。
おっとっと： じゃあ離婚理由、聞かせてもらおうか。聞くだけにするから。
嫁 ： ．．．．．．．．
無言のまま１０分経過。
それからようやく喋り出した。すっごく小さな声で。
嫁 ：何年か前から、マラソンにハマっているけど、だんだんそっちが楽しくなってきて、
おっとっとへの気持ちが冷めていった。気持ちが冷めていったのは、１年位前から。
嫁 ：それに、おっとっとは、すぐ玄関のカギをかけ忘れるし、靴下脱ぎっぱなしだし、
オナラする。何度言っても治らないし、なんで何回も言わなくちゃいけないんだろって
思って、更に冷めた。
おっとっと ：ええ？あー、聞くだけだっけね。
嫁 ：色々意見しても反論されるし、言うのもイヤになった．．．．．．．．．．．
おっとっと ：終わり？？？
嫁 ：うん。
はぁぁ？ウソだろ！え？
これが離婚理由か？結婚して１０年たって家も建ってローンもある。
そして、お金の使い込み疑惑もあって、理由がこれか？え？？？？
しかも、話を整理したいから、１週間待ってくれと言われて、待ってのにコレ？？？はぁ？
疑問だらけだった。呆れたわ。
何を言うかと思えばこので程度？？
まあ不倫だろうからね、離婚理由なんてどうでもいいんでしょうね。
適当な理由を並べたのでしょう。
おっとっとに離婚理由を無理やり擦り付けて悪者にしたいのでしょう。
それにしても、あまりにも幼稚であった。
そう、嫁にとって離婚はゴールではなく、ステップに過ぎないのだ。
ゴールは、男の元に行くこと。
おっとっとと、２人で建てた家を捨てて、男の家に転がり込む。仕事もしているから、
夫の首だけを据え変えて、今までと同じ様な生活はできる。更に、嫁のハマっている
トレランを一緒にやってくれる、新しい夫。これが嫁のプランだと、
おっとっとには、想像できた。
でも、カワイらしい穏やかな嫁がそこまで、ホントにやるのか？やれるのか？が
やはり信じられなかった。とういか、そこまではしないのではないかと
おっとっとは信じたかっただけかもしれない。
だから、余計に悩んでしまった。
あんなに怒りに満ちていたのに、一気に冷めていった。
あまりにも、醜い愚かな人間に見えたから。
そして、おっとっとは、
おっとっと ： とりあえず、あなたの意見と意思は、わかった。謎だらけだけどね。
と言った。
そしたら、嫁が軽く微笑み、やっと理解してくれた！これで離婚できる！
って考えたように直感した。そして、穏やかになった。
（※この直感も、後に分かるのだが、すべて当たっていた。
そして、間男に離婚できると喜びの報告をしたらしい。ただのア〇ですわ。）
その後、
嫁 ： 寝室を別々にしたい。
と言い出した。こんな状態なので、おっとっとは了承した。
おっとっとのベットのマットを２人で隣の部屋に移動。
２人で運こびながら、すごく悲しくなった。
負の共同作業だった。運びこんだ部屋は、建築時に、子供部屋として
間取りを考えた部屋だ。結局、空き部屋だったが、
子供もいないし、この離婚騒ぎでおっとっとが寝るだけの部屋となった。
おっとっとはこの日から約２か月、ここで生活することになる。
あぁ、なんだったんだ。この１０年の結婚生活は。意味がなかったのだろうか？
そう思うしかなかった。
そして、まだ通帳は出てこない．．．．
